今週は私が会頭を勤めている、栄える会の4月号の会報に
書いた言葉を紹介させていただきます。
‘神が降りて来た’自分の一打で、サムライジャパンで世界一!
世界制覇の偉業の一撃。比べる由もないことだが・・・。
イチローはメジャーに行ってから、打率、安打数が年間トップとなり、八十数年振りの
216安打、凄い記録だったが冷めたインタビューのシーンを見る度に、‘可愛げのない男だな・・・’と。
過去の彼の言動には、少なからず不快に思ったのは私だけではなかったであろう。
今年のWBCの一次、二次リーグでイチローの打撃不振は彼の表情で痛く感じた。
会う人毎に今は悪いが後半、彼の復活が雌雄を決する時が来るぞ!と話していた。
不振だった天才も、決勝戦の試合前の円陣で『世界一行くぞ!』と連覇に向けて叫んだ。谷から山へ谺が響く!!プレイボールの直後、中前打を打った。
七回には三塁線へ絶妙なバント安打で勝ち越し点のお膳立て。
九回には右翼フェンス直撃の二塁打。
しかし、九回裏にダルビッシュが同点打を打たれる。
そんな中延長十回に迎えた第六打席、大変なプレッシャーの中で、
‘ここで打ったら日本でも凄いことになるだろうな’と思って打席で自分で実況してた
そうだ。
不振にもがいた天才は最後によみがえった!
二死二、三塁、カウント2-1から4球連続でファウル。
遂に相手を追い詰めた。
相手投手 韓国 林昌勇の8球目のシンカーを力強く振り抜いた!
打球が中前へ抜けた!
悲願の連覇。イチローのあの嬉しそうなはしゃぎぶりを見て、
‘ああ、彼の志の高さはこれか!’
個人的喜びでは嬉しくはない。
志は、日本の野球を‘世界一’に、全員を纏めて、その登頂が『富士山』
イチローの志であったのだ。
今の、政治家に、経営者に、しいては知識人と云われる人達に、特にマスコミに
示した態度と思えるが如何かな?
知識だけの教育でなく、感動を与える、そして実践である事を、身を持って
イチローは日本国民に示してくれたのであろう。
来週、No.2に続く・・・・・